すごく切ない話でした。読み始めてすぐ感じる退廃的な空気。
これは嫌いではないのだけど、流れからしてハッピーエンドではないだろうという予感があって、なかなか読み進められず、数年越しの読了となりました。
まあ、推理小説にハッピーエンドを期待するのもどうかと思うのだが──別に期待してるわけではないのだけど──登場人物が、特に好ましい人物が不幸になってしまって終わるというのは、読んでいてとても苦しいんである。
で、なにやらこの本はそういう空気が流れているんだね。裏を返せば、雰囲気作りがうまいといいますか。
で、やっぱりみんな不幸になりました(苦笑)
最後の最後が本当に切ない!
トリックがどうの、とかいう話ではありません。
動機、というのかなこれは…、なぜ殺したか?それがポイント。
でも…やぱりずるい、と思うんだけどな。逃げなんだよねえ。逃げるしかできなかったのだろうな、とは思うのだけど。
愛だの恋だのって文学にすると美しいけど、実際はぐちゃぐちゃな部分てたくさんあるじゃないですか。
もちろんそこらへんもちゃんと書いているのだけど、それをいかにどう美しく書くか、というのが作者のメインだったのかな、と思いました。
2006年1月25日
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近藤史恵『凍える島』 / uc-road:blog 2007.01.12 (Fri) 1:28
近藤史恵『凍える島』(東京創元社、199309) 第4回鮎川哲也賞受賞作だそうですね。 鮎川哲也賞がどのくらい凄いのか、 どういう作風が多いのか、まったく知らないで読み始めました...



TBさせていただきました。
純粋な恋愛感情と、不純な恋愛感情の境界はないんだなーと思いました。
ミステリなのに、そういうところを描こうとしたあたり、
とてもナイーブな感じで私は好きでした。
確かに、みんな不幸になりましたね(笑
なかなかうかばれない話でしたね。まあ、これで浮かばれちゃったら拍子抜けというか…風情がなさすぎになってしまうのですけども;;
社会的に不純な関係でも、彼らの感情は本当に純粋でしたね。そこにどうしてもねじれが生じてしまうのかもしれません。
悲しいですね。